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定額制の「かかりつけ医」制度で医療費削減を検討 ~厚生労働省~

「かかりつけ医」の登録制度が、厚生労働省で検討され始めました。診察料を月額制にすることで、医療費を抑えるというものです。他の医療機関を受診するときには料金を上乗せし、過剰な検査を招きやすい大病院の利用を減らすなど、医療費削減を目的とした発案がされています。

 

《ニュースの核心》

日本は医療機関の受診回数が多く、医療費が増大する一因となっています。
厚生労働省では、公的医療保険の関連法改正に向けて、「かかりつけ医の登録制」についての検討を始めました。

一定の水準(大病院との連携や、診察時間外の対応など)を満たす医療機関を定め、患者が登録した「かかりつけ医」への受診料を月額の定額制にするという、この制度。

厚労省では、早ければ21年度の法改正を検討していますが、日本では医師会が反対しています。また、かかりつけ医以外への受診に負担を上乗せすることについては、かねてから財務省から要望があったものの、実現には至っていません。

この制度が採用されると、以下のことが考えられます。

<かかりつけ医>
・受診回数が多くなっても報酬が増えない
・受診回数が過剰にならないような誘導や、検査・投薬の調整
・診療所の経営を圧迫する懸念

<患者>
・現状よりも割安になるならばメリット
・定期的に受診することで病気の予防や早期発見も期待
・かかりつけ医以外の医療機関受診は割高に


参照:「かかりつけ医を定額制に 過剰な診療抑制 厚労省検討(2019/06/25 日経新聞)」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46515120U9A620C1MM8000/

 

東京都医師会では、かかりつけ医のポイントとして、以下の5つを挙げています。
1.近くにいる
2.どんな病気でも診る
3.いつでも診る
4.病状を説明する
5.必要なときにふさわしい医師を紹介する

かかりつけ医の普及自体は好ましいことですが、かかりつけ医を広めることよりも、”医療費抑制のため” という面が強い、この登録制度。医師会では反対の声が上がっているそうです。

医療費『定額制』というと、通えば通うほどお得になるという心理が働き、少しの不調でも医師に見てもらいたくなりそうです。医師の誘導によって受診の機会が減ると、損をしている気がしてしまう方もいるかもしれません。

また、フリーアクセス制を享受している日本においては、「かかりつけ医以外は割増料金」という制度に対して窮屈さを感じてしまいそうです。

糖尿病や認知症など複数の慢性疾患を持つ患者に対しては、既に定額制が導入済みです。毎月約1万5000円程度で、患者負担は1~3割の約1,500円~4,500円。
対象患者が絞られていない今回の制度において、金額がいくらに設定されるのか、注目したいところです。

編集者・K