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新時代の薬剤師像を追求し、成長と発展を続ける「有限会社 中山薬局」経営者インタビュー

地域に根ざして40年以上、東京・八王子市で6店舗の調剤薬局、ドラッグストアを展開する中山薬局。
地域密着の家族経営薬局というとアットホームな会社をイメージしがちですが、取材を進めていくと高齢化社会に向けた「次世代の薬剤師」を輩出する調剤薬局であることがわかりました。
あくまで「スタッフ全員の顔が見える」範囲である店舗数と地域にこだわり、スタッフの満足度向上と成長に重きを置いた経営を行う中山薬局の2代目、中山裕司さんにお話を伺いました。

 

中山薬局中山さん

薬剤師 中山裕司さん

有限会社中山薬局 統括部長
大手製薬会社のMRを経て、2013年 中山薬局に入社
現在は各店舗の統括や、在宅施設の新規営業、採用活動に従事している

 

中山薬局の働く環境・制度

在宅医療に力を入れ、地域医療の核となる薬局に

調剤薬局とドラッグストア、計6店舗を運営する中山薬局は、在宅・施設医療の新規開拓に力を入れ、他職種と連携した地域包括ケアにも積極的に取り組んでいます。その活動は八王子市の広報誌に取り上げられるほど。ここ数年で調剤室をリニューアルし、癌末期医療の調剤にも対応するなど最新の設備を導入しています。

地域の老人福祉施設と築き上げてきた関係性や口コミにより、在宅・施設医療の件数は毎年増加。そのほかにも、地域住民や、ケアマネージャー・ヘルパーに向けた地域講演会を実施しています。調剤薬局の外来でも多様な処方箋を応需している他、施設には内科・整形外科・皮膚科・泌尿器科・精神科等の医師が往診しているため、幅広く専門の薬を学ぶことができます。

中山薬局は2025年の高齢社会に向けて、10店舗まで展開していくことを目指しています。

職場改革により実現した、長く働きやすい環境

MRとして製薬会社に勤務していた中山さんが中山薬局に入社したのは、6年前。店舗の現場で薬剤師として働いたのち、当時の課題であった「離職率」問題のため改革に乗り出しました。

中山さん「能力が高い方が辞めていっていた。そこが1番問題でした。」

当時、年功序列の給与体系により、既存社員と中途入社の社員に給与の差が生じ、能力のある社員が去ってしまっていたと言います。40年の土台を築いた社員たちが定年を迎え、世代交代の真っただ中。これから活躍していく若い世代や優秀な社員たちに、長く働いて欲しい。そこで中山さんは評価方法を見直し、実績と能力を重視した体系に切り替えました。

また、以前から続いていた「有給取得率100%」の実績を無理なく実現し続けるため、現場に入りながら各店舗の適正人数を見直し、さらに個人のスキルと生産性の向上を図りました。

中山さん「年間休日は新卒実績で137日。有給が最長20日なので、長い方は147日になります。メリハリを重視しており、マネージャー・管理薬剤師・勤務薬剤師・調剤事務など、すべてのスタッフが有給休暇を使い切っています。シフトは各店舗の管理者に任せており、5連休であろうが現場が回れば問題ありません。休みは取るのが普通という雰囲気ができています。休みが取りやすいのは、全員でカバーできる体制を整えているから。在宅医療は担当制にはしていませんし、通常の外来対応から在宅・施設医療まで全員ができるようにしています。」

長く働いてもらうための環境作りが実を結び、以前は3年だった平均勤続年数が7年にまで増えたと言います。薬剤師の平均勤続年数は6.7年。短期離職が多かった状況から、わずか数年で全国平均並みに回復し、今は20代~40代前半の若い世代が活躍しています(平均年齢33.6歳)。

医療人である前に問われる「社会性」を磨く

そして、教育面でも、中山薬局は社員が成長することへの投資を惜しみません。社会人としてのビジネス視点やコミュニケーション能力を養うため、「ロジカルシンキング研修」や「コーチング研修」といった、一般企業向けの研修に参加できる機会を設けています。
その他にも以下の研修が用意されており、キャリアに応じてそれぞれの研修を受けることができます。

  • ビジネスマナー研修
  • フォローアップ研修(3カ月目)
  • 社内新人社員研修
  • 社外新人社員研修(卸会社同行、外部業者による宿泊研修 etc)
  • 社内勉強会 月2回
  • 管理職研修(マネジメント研修等)
  • 若手・中堅社員研修
  • コミュニケーション研修
  • 財務研修

中山さん「研修を通して新しいことを発見してもらったり、自分にとって意義のあるものを感じてもらえればと考えています。個人の成長が、最終的には店舗の成長や会社の発展に繋がると思うので。考え方や行動は、いいものであれば、いつかは波及し周りによい影響を与えます。私自身も研修を一通り受けて、内容を確かめてから勧めるようにしています。」

中山薬局の面接・採用ポイント

互いに納得できるか。お互いのために時間をかける

事前にお互いのギャップをなくしておき、長く働いてもらいたい。そのため、選考時には求職者とじっくり向き合います。1人あたり2~3時間をかけて、会社説明・面接・店舗見学を実施しています。

中山さん「1番避けたいのは、入社後に『言われていなかった』という事象が発生して辞めてしまうことです。そのため、弊社のデメリットも伝えますし、実際に現場を3店舗ほど見学していただいています。デメリットというのは例えば、残業代が月額の給与に含まれていることです。
弊社は残業をしない・させないを徹底して行っています。平均残業時間は月6時間。スタッフは閉店5分前には店頭を閉めようとしますし、そこまでにすべての薬歴を完了させます。」

中山薬局の面接は、求職者の本音や価値観が引き出せるような質問が中心です。志望理由を踏まえて、なぜ在宅医療を行っていきたいのか、今後の自身の将来設計はどのように考えているのかといった、応募者の深い考えが見える対話を心がけています。

中山さん「面接で評価が高いのは、謙虚で素直な方ですね。今一番欲しい人材は、本当に薬剤師の技術とスキルがあって、店舗や会社の方向性を中心にした上で考えをしっかり会社にあげてくれる方。活躍している社員の中には、自分の意見をガンガン主張できる方も多いです。おのおのが考えて、多角的な視点で意見を出し合いながら、会社として皆で同じ考えをもっていけるのが理想ですね。」

厚生労働省が示す薬剤師像や、高齢社会における医療福祉制度を考えると、これからは個々人のスキルを高めてマルチに活躍できる薬剤師が必要とされています。中山薬局においても、中途入社の薬剤師に求めるレベルが年々上がっているそうです。

中山さん「弊社の管理職メンバーは、危機感を持っています。”今までの薬局・薬剤師のスキルでは社会のニーズに応える事が出来ない” という問題意識が根底にあり、”今後生き残る薬局・薬剤師はどのような存在なのか” ということを常日頃から考えています。これからは知識や経験のある薬剤師しか生き残れない。だから教育をしっかりしています。」

会社の成長を給与・賞与・職場環境に還元し、よい循環を生む

中山さん「弊社に応募してくださった方には、経験や年齡を問わず、なるべく多くの方と実際に会うことを大切にしています。調剤経験が無い方でも、前職のどの経験が活かせるだろうかという視点で話を伺っています。」

若い方が活躍している中山薬局。20代30代の方にとっては同世代が多い職場です。一昨年には結婚ラッシュがあり、育休取得者や復帰者も増えていると言います。

今後はさらに離職率を下げながら在宅件数や店舗数を伸ばし、良い方を続けて採用していけるよう、社員への還元や制度のブラッシュアップを続けているそうです。

中山さん「求職者の方には、『スタッフを見てほしい』と自信をもって言えます。スキルの前にある、人柄や人間性といった部分もぜひ評価してほしいです。店舗見学の短い時間ではありますが、どういった人たちが働いているのか、そういうところを見てほしいですね。」

コンサルタントの”目線”

ファーマキャリア コンサルタントの薄葉です。

在宅医療・施設医療に力を入れている中山薬局は、外に出ていく「マルチな薬剤師」を育てています。在宅医療(個人・施設)で担当している患者さんは、現在月170人以上。年内には250人以上になる予定で、業務拡大に伴い正社員の薬剤師を募集しています。

取材を通して、新しい時代の薬剤師像を探求し実践している経営手法は、”生き残る薬局薬剤師”として職能を発揮していく調剤薬局のモデルケースだと感じました。

有給消化率100%、年間休日135日以上、残業ほぼなし、転勤異動なし。とても魅力的な求人ですが、ただ「休みが多いから」といった理由だけでは、危機意識やスキルの高い他のスタッフにはついていけないと思われます。

また、高年収をご希望の場合、ただ ”在宅の経験があります” などの言葉では足りません。在宅や施設なら、月に何件あるのか、何人で回しているのか等、具体的な数値とともにスキルをアピールし、なぜその年収を希望するのかを説明できることが必要です。

一方で、経験が少なくても意欲があれば挑戦できる職場環境です。年齡ではなく実力で評価されるため、結果が認められれば昇給ペースは早く、結果として高年収が可能です。腰を据えて長く働きたい方にはぴったりの環境です。

地域包括ケアに力を入れており、他職種の方や地域の方に向けた講演会を実施するなど、様々な業務を経験できます。ドクターの往診に同行できる店舗もあります。幅広い知識と経験を積みたい方にオススメです。

中山薬局のデータ

●有限会社 中山薬局
●本社所在地 〒193-0943 東京都八王子市寺田町432
●創立 1975年5月 (法人設立:1977年10月)
●従業員数 55名 (薬剤師30名)
●資本金 2000万円
●売上高 11億円(2018年度)

●平均年齢 34歳
●男女比 男性7:女性3

●八王子市内 6店舗
<調剤薬局>
北野駅前店(京王線北野駅徒歩1分)
散田店(中央線西八王子駅徒歩10分)
南新町店(中央線八王子駅徒歩10分)
寺田店(京王線めじろ台駅バス10分)
下恩方店(中央線高尾駅バス10分)
<ドラッグストア>
Nakayama Drug (北野駅中店)(京王線北野駅徒歩1分)

(2019年6月現在)