「あんしん、まごころを患者様に届ける」というタムスグループの経営理念を掲げながら、入院患者様だけでなくそのご家族にもあんしんやまごころを届けるために日々奮闘している、タムスさくら病院江戸川。今回は副薬局長のR.N氏と薬剤師のA.S氏にお話を聞きました。

副薬局長/薬剤師 R.N氏
薬剤師 A.S氏
持参薬鑑別は100%実施。チーム医療にも注力
業務内容としては調剤、注射調剤、麻薬管理、服薬指導といった基本的なことに加え、中心静脈栄養の無菌調整や最適な薬物療法の管理等の病棟業務、入院患者様に対する持参薬の鑑別、処方変更への対応等を行っています。特に持参薬鑑別に関しては100%実施しており、昨今の薬の供給不足にもタムスグループ間で協力しながら対応しています。チーム医療としては、栄養サポートチーム(NST)、褥瘡管理チーム、感染制御チーム(ICT)を実施しています。
N氏「昨今、医師の働き方改革に伴うタスクシフト、タスクシェアという言葉をよく聞くと思います。
タムスさくら病院江戸川では電子カルテ、処方箋、注射処方箋のオーダリングシステムが導入されています。電子カルテの記載内容を閲覧することでオーダーの入力エラーを確認することができ、病院内で事前に決められたルールに従い、訂正入力することになっており、医師の業務負担軽減となっています。」
その他にも、入院患者様の持参薬に関しては、入院時の診療情報提供書をもとに、入院直後の薬を用意して病棟に届けています。医師による電子カルテでの確認入力を待たずに実薬を届けることで、口頭指示が可能になり、患者様への切れ間ない治療、医師の負担軽減につながっています。
薬剤師業務のタスクシェアとしては、配薬カートへの内服薬のセットを調剤事務の方と共に行っています。1病棟60人分の定期・臨時処方薬をセットしているので、薬剤師業務の負担軽減となりとても助けられています。

医師や看護師との距離が近く働きやすい環境。病棟業務の拡大が課題
タムスさくら病院江戸川では、病棟担当制で業務を行っていることから、医師や看護師との距離が近く、仕事がしやすい環境です。
N氏「医師の入院持参薬から当院処方への切り替え相談等、DI業務も多く、薬学的知識も深められ、医療従事者としてチーム医療の一員であることを実感できます。慢性期病院ですので、定期処方の調剤鑑査等、計画的に仕事を進めていくことができます。落ち着いて業務に取り組める環境です。」
今後、注力していきたい業務としては病棟業務の拡大だといいます。現在は、療養病棟のみ病棟業務をしているそうですが、他の病棟でも実施していきたいそうです。
N氏「朝の申し送りを聞くと、患者さんの今の状態などがわかりますし、薬が出ている理由もわかります。カルテを見たときの理解度にも影響しますし、何からアプローチしていけばよいかもすぐに理解できるので、今後も積極的に病棟業務を実施していきたいです。」
働く環境:勤務体制を変更し、すぐに誰かに確認できる体制を確立
以前は入職後、4ヵ月ほどしたら日曜日は一人で薬剤師が勤務していましたが、皆が安心して働ける環境を作るために勤務体制を変更しました。そしてこの体制を作るために、薬剤部内で何度も話し合いを行ったそうです。メンバーの前職の勤務体制をヒアリングすることはもちろん、病院の職員などにもアドバイスをもらいながら環境を整えました。
S氏「私は4月から新卒で入職しましたが、お休みの希望をかなえてもらっていますし、シフト希望も聞いてもらえるので働きやすい環境です。」
1日の流れ
| 8:45-8:50 |
朝礼 |
| 8:50-12:00 | 定期調剤・監査、臨時調剤・監査、入院持参鑑別、入院指導、配薬カートのセット |
| 12:30-14:30 | 昼食(交代制で1時間) |
| 13:00 | 注射調剤・監査、無菌調製、委員会活動(NST、ICT、褥瘡等)薬剤管理指導 |
| 17:30 | 終礼 |
有給休暇は、なるべく各職員の希望が通るように調整しています。残業時間も少なくなるように業務が多くなる月曜日から金曜日は人員を増やして対応しています。また、職員の中にはお子様がいる方もいることから、急なお休みが出てもそれぞれがカバーし合いながら対応しているそうです。
福利厚生としては、住宅手当、単身寮、医療費補助制度、社食、ハラスメント相談窓口、従業員向けメンタルヘルス窓口等があり、働きやすい環境が整っています。
中でも医療費補助制度に関しては、多くの職員やそのご家族が利用している福利厚生だといいます。これは、タムスグループ内の医療機関を受診した際に診療費が補助される制度(自費診療は対象外)で、職員本人とその配偶者とお子様(100%補助)が対象です。タムスグループには歯科、眼科、内科、小児科、整形外科などの医療機関が30施設以上あることから、生活に欠かせない福利厚生であるという声をよく聞くそうです。
研修制度としては、新卒の場合は1年に3回、タムスグループとして社会人マナーに関する研修が行われています。薬剤師業務に関する教育制度としては、細かな業務確認リストがあり、そのリストに沿って習熟度を先輩の薬剤師に確認してもらいながら、1人前の薬剤師となるべく業務を行っていきます。中途で入職した場合でも業務確認リストがあり、病院独自の業務ルールの確認ができます。
認定薬剤師・専門薬剤師の資格取得に関しては、現在は栄養サポート(NST)専門薬剤師に関しての取得を目指している方がいることから、病院内でサポートを行っているそうです。各病棟に付随する分野の専門薬剤師資格、例えば褥瘡・創傷専門薬剤師等に関しても、取得したい希望がある方がいれば、資格取得まで積極的にサポートしてくれる環境です。
キャリアステップとしては、一般薬剤師→副薬局長→薬局長という管理職コースと、栄養サポート(NST)専門薬剤師などの認定・専門薬剤師を取得するスペシャリストコースがあります。そのほかにもグループ間の異動という形で新しい分野への挑戦も可能です。タムスグループは基本的には現地採用制をとっており定期的なジョブローテーションはありませんが、経験を積みたい分野がある場合は、グループ内で異動希望を出すことができます。

採用のポイント:コミュニケーション能力が大切

面接の質問項目としては、職務経歴などの基本的な質問の他に、「なぜ病院薬剤師として働きたいのか」「何を目指すのか」「自分の強み・弱み」等を聞いています。採用のポイントは「コミュニケーション能力」。病院でチーム医療を担っていくことを考えるとやはり、コミュニケーション能力の高い人物に関しては評価が高くなるそうです。
N氏「何がわかっていて、何がわからないかを自分で把握できていることは重要です。そのうえで、学び続けていくという姿勢が大切ですね。」
S氏は新卒での入職。なぜ病院薬剤師を目指したのか、どうしてタムスさくら病院江戸川を選んだのかを教えていただきました。
S氏「病院と調剤薬局の実習中に感じたことがあります。調剤薬局に来る処方箋では、患者さんの病名や症状がわかりません。患者さんに聞くことはできますが、すべてを把握することはできません。ですが、病院であればすぐにカルテを開いて調べることができますし、疑問があれば気軽に医師に聞くことができます。“生の情報を知ることができる”わけです。その環境がすごく良いなと思いました。
当院を選んだ理由としては、病院実習では急性期の病院で実習を行ったのですが、急性期病院なので、患者さんが回復するまでは見届けることはできません。それがもどかしく感じました。当院のような、慢性期の病床がある病院であれば、患者さんの回復までをしっかりと見届けることができます。じっくりと落ち着いて患者様に向き合える環境であることがとても良いと思い、この病院を選びました。」

コンサルタントの目線
こんにちは!ファーマキャリアコンサルタントの種橋です。今回は、病院、クリニック、介護施設、保育園など計80以上の施設を持つ、タムスグループが運営する「タムスさくら病院江戸川」にうかがいました。取材では副薬局長であり3人のお子様がいらっしゃるNさんと、1年目の薬剤師・Sさんにお話を聞きました。新卒で入職したSさんと副薬局長のNさんのやり取りを見ると、信頼関係が厚く、楽しそうな職場だと感じました。
少し前に、人員体制の変更や、病棟の併合などにより大きな変化が訪れたタムスさくら病院江戸川。人数が減れば、一人あたりの業務が多くなりますが、一人ひとりがどうしたら安心して、元気に勤務を続けることができるかを熟考した結果、今の環境が実現しました。
薬剤部は現在7名体制で勤務しており、そのうち3名はお子様がいらっしゃいます。産休・育休制度はもちろんのこと、急なお休みの対応も可能とのことなので、お子様がいる薬剤師さんにとっても働きやすい環境です。
キャリア志向の方も、NSTや褥瘡、ICTといったチーム医療への参画や、専門薬剤師の資格取得もサポートしてくれる環境であることから、様々な経験を積むことができる職場だと思います。希望を出せば、タムスグループの他の施設に異動することができるのも、魅力の一つ。ぜひ一度、直接お話をうかがってみてはどうでしょうか。

タムスさくら病院江戸川のデータ
●医療法人社団城東桐和会「タムスさくら病院江戸川」
●所在地 〒133-0062東京都江戸川区東篠崎1-11-1
●創立 2013年
●病床数 378床(地域包括ケア病棟78床 、回復期リハビリテーション病棟180床 、医療療養病棟120床)
●従業員数 520人(薬剤師7人)
●平均年齢35.4歳
●男女比 男性1:女性3
●採用実績校 千葉大学、星薬科大学、慶應義塾大学(旧共立薬科大学)、昭和大学、日本大学、第一薬科大学など(2024年10月現在)