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ブロモクリプチンがアルツハイマー病に効果ある可能性 京都大が治験開始

 

家族性のアルツハイマー病の患者を対象に、治療薬候補「ブロモクリプチン」を使った治験を開始すると、京都大学などのグループが発表しました。
「ブロモクリプチン」はパーキンソン病などの治療に用いられる既存薬ですが、アルツハイマー病の患者から提供を受けた細胞から作製したiPS細胞を使った実験で、患者の脳にたまる異常なたんぱく質を減らす効果があることが、確認されたそうです。
グループは今後1年余りにわたって、10人の患者を対象に薬を投与した患者と、プラセボを投与した患者で比較するなどして安全性・有効性を確かめ、「家族性アルツハイマー病」の治療薬としての承認を目指すとしています。

参考: アルツハイマー病 iPS細胞の実験での発見薬 患者に投与し治験(NHK NEWS WEB 2020/6/5)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200605/k10012458561000.html

 

ブロモクリプチンはドパミン受容体刺激薬で、末端肥大症や乳汁漏出症、パーキンソン症候群の治療に用いられます。先発品名はパーロデルです。
現在アルツハイマー病の治療に用いられる薬はアセチルコリンエステラーゼ阻害薬であるドネペジル(アリセプト)、リバスチグミン(イクセロン、リバスタッチ)、ガランタミン(レミニール)とNMDA受容体拮抗薬のメマンチン(メマリー)なので、ブロモクリプチンはこれらとは作用機序が異なる薬ということになりますね。既存薬からアルツハイマー病治療薬候補が見つかるとは驚きです。
iPS細胞は再生医療のほかに「創薬」分野でも応用が進んでおり、今回のニュースと同じように、患者由来iPS細胞を作製して病状を再現することで創薬研究の基盤となっているとのことです。
今回の治験の結果と共にiPS細胞の創薬分野での応用にも注目していきたいですね。

参考: iPS細胞研究、再生医療と創薬が前進―山中氏が講演(日本医事新報社)
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=9940

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