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寄生虫が腸内細菌増やし1型糖尿病発症抑制 治療法開発につながる可能性

 

理化学研究所と国立感染症研究所の共同研究グループは、腸管寄生虫Heligmosomoides polygyrusが腸内にいるマウスで1型糖尿病の発症が抑えられることが分かったと発表しました。
腸管寄生虫Heligmosomoides polygyrusを感染させたマウスで1型糖尿病を再現したところ血糖値の上昇が抑えられ、膵臓のβ細胞の破壊も見られなかったとのことです。
メカニズムを分析したところ、寄生虫が分泌するトレハロースがRuminococcus属の腸内細菌を増やし、この腸内細菌によってCD8Tregが誘導されることにより、膵臓細胞の破壊が抑制され、1型糖尿病の発症が抑えられることが明らかになりました。
CD8Tregはこれまでの研究でも、多発性硬化症や全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患に効果があることが動物モデルで示されています。今回このCD8Tregの誘導メカニズムが明らかになったことで、1型糖尿病の新たな予防・治療法の開発につなげることができるかもしれません。

参考: 寄生虫が自己免疫疾患の発症を抑える仕組みを解明(理化学研究所2020/4/22)
https://www.riken.jp/press/2020/20200422_1/index.html

 

「腸内フローラ」という言葉をご存じでしょうか?腸内細菌叢のことで、これが私たちの健康状態に大きく影響を与えていると言われています。この腸内フローラを良くするために、ヨーグルトや納豆などの発酵食品を食べたりしている方も多いと思いますが、寄生虫が効くとは驚きですね。
寄生虫症が広がっている発展途上国ではアレルギー疾患の患者が少ない点からも寄生虫に注目が集まっており、各国で研究が行われています。私たち人間が排除してきた寄生虫ですが、人体の中でなんらかの役割を担っていたのかもしれませんね。
今回1型糖尿病の発症を寄生虫が抑制するメカニズムがわかったとのことで、これから新たな治療法への道が開けるかもしれません。今後の報道にも注目していきたいですね。

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