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AIによる創薬支援システム販売開始 将棋AIを応用

人工知能(AI)開発のスタートアップ企業、トラストスミス(東京・文京)は、AIを利用した製薬会社向けの創薬支援システムの販売を始めました。これは将棋の勝ち筋を発見するAIを応用したもので、東京大学大学院の研究者が開発したAIを基に、同社が創薬現場に合わせて受託開発するとのことです。

このシステムは、過去の研究や知見をもとに、あらゆる化学反応の中から、化合物の合成など新薬やジェネリック薬にたどり着くための手順を網羅的に洗い出し、創薬につながる可能性を評価するといいます。囲碁や将棋のコンピューター対戦機能で膨大な候補の中から最適な一手を導き出すAIを応用しているとのことです。
製薬会社は、化合物の合成過程のうち、成功する可能性の高い順に試すことで、創薬担当者の勘や経験に頼ってきた創薬作業を効率的に進められるといいます。

参考: 将棋AIで創薬支援 東京の企業が受託開発(2020/3/23 日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57099440T20C20A3L83000/

先月AIによって創薬した化合物の臨床試験が始まったとの記事※をご紹介しましたが、またAIによる創薬のニュースが舞い込んできました。

前回ご紹介した記事は海外に拠点を置く企業のAIシステムでしたが、今回の記事は日本のAI開発企業で、さらに将棋の勝ち筋を見つけるAIシステムを応用するとのことで、興味深いですね。

新薬の開発は、非常に多くの新規化合物を生成して研究するため、多くの時間とコストがかかります。

AIを利用することにより、膨大な候補の中から可能性の高いものを選びとるという経験や勘が必要だった作業を効率化できるとのことで、AI創薬が普及すれば薬の開発スピードが上がるかもしれません。さらにAIを利用して効率よく短時間で薬を開発できれば、薬価が高額になりすぎるのも防ぐことができる可能性もあります。

引き続き、AIを利用した創薬に関する報道に注目していきたいですね。

※AI活用の新薬候補 日本で世界発の臨床試験がスタート(2020/02/14)
https://pharmabox.jp/article/2167/

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