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薬剤師がスムーズに退職・入社するためには ~調剤薬局の転職で押さえておくべきポイント~

初めての転職では、退職~入社までどんな流れで進むのかイメージしづらいですよね。
せっかく良い求人と巡り会えても、退職がうまくできなければ入社もできません。今回のコラムでは、薬剤師の退職から入社までの流れについて、把握しておきたいポイントとともにご説明していきます。
 

スムーズな転職のための退職の仕方

退職しようと決めたら~まずは大まかなスケジュールを考える

■退職シーズンについて

退職って精神的にとっても疲れます。できれば円満に退職したいですよね。どのような時期を選べば退職がスムーズに進みやすいのでしょうか。

《1》繁忙期を避ける
一般的に調剤薬局は冬が繁忙期となりますので、その時期に退職を申し出ると難航しやすく、避けるのが望ましいです。
一方で、どの薬局でも人手不足になりやすい時期なので、転職先が見つけやすいというメリットもあります。

《2》4月の新卒社員受け入れ時期は注意が必要
多くの会社で4月は新入社員の受け入れや、人事異動もあり落ち着かない時期であるため、退職意思を伝えるのは敬遠されてしまうことが考えられます。
きりよく4月入社を考えている方は、2~3月中に転職活動を終え退職意思を伝える方がスムーズに退職交渉が進むでしょう。転職しやすさという観点では、新卒が入社する春は中途採用をストップする調剤薬局も多いので、早めに動くことをおススメします。

《3》ボーナスの支給日を考慮する
ボーナスの支給を受けるには、ボーナスの算出期間だけではなく、支給日にも会社に属している必要があるケースが多いです。また、ボーナスの算定基準に「将来への期待値」が含まれている場合には、ボーナス支給時点で退職が決定している場合、減額になることもあります。ボーナスを受け取ってから辞めたい方はこの点も考慮して、ボーナス後1~2ヶ月を目安として退職のタイミングを考えましょう。

《4》転職できる機会を逃さない
ポイントを3つお伝えしましたが、転職でより重要なのは、良い求人を逃さないことです。たとえば、常に人手不足で仕事が忙しすぎる場合、円満退社のためにと先延ばしにすると、いつまでたっても退職できない事態に陥りがちです。自分では難しいと思っていても、転職先が決まり退職を願い出でれば、去るものは追わずで案外スムーズに辞められることもあります。タイミングがボーナス前であっても、転職先の条件が良ければ、結果として早く移った方がトータルでもらえる金額が多くなるかもしれません。まずは前向きな気持ちで、転職活動に取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

■転職時の休暇を考慮する

転職する時期を決めたら、退職から入社までに、どのくらい休養期間を取りたいかをあらかじめ考えておきましょう。お手持ちの有給に関して、退職では以下のケースがあります。

1. 有給が残っていれば、退職前に有給を使い切ってやめることができます。
2. 会社によっては人が足りない等の理由で有給取得の代わりにお金を払うと交渉されることもあります(有給買い取りは原則違法ですが)

退職日の翌日を次の会社の入社日に設定すると、2のケースの場合、お休み期間ゼロで次の会社に入社することになります。薬剤師って長いお休みが取りづらいですよね。転職のタイミングが長いお休みを取る絶好のチャンスなのに休み期間ゼロで転職なんて…と思ってしまいます。
そのような事態を、新しい会社の入社日まである程度の期間を設けておくことで防げることがあります。退職日まである程度余裕があれば、退職する会社側も人員を確保することができたりするため、有給を使わせてくれる可能性が高まります。(しかし、「すぐに入社できます!」という状態の方が、転職先は決まりやすいので、どちらを優先するかバランスを考える必要もあります。)


以上の内容を踏まえ、退社時期を考えたら、いよいよ退職の申し出をすることになります。

どうする?!退職の申し出

退職を申し出るのって勇気がいりますよね。上司に退職の意思を伝え、承認された後に退職願を提出するという方法もありますが、口頭で伝える段階で引き留めにあってしまいそうな場合は、退職意志を伝えると同時に退職願を提出するという方法をとることもできます。

退職意志を伝えたときに、おそらく理由も聞かれることになるので、あらかじめ考えておきましょう。理由は「前向き」かつ「会社が対応することができないこと」をおススメします。

例えば…
・~に挑戦したい
・家族のために家事などの家の仕事をしっかりやりたい
など

■退職願の書き方

「退職願ってどうやって書けばいいの?」とお困りの方、安心してください。
以下のページで、退職願の書き方や退職届との違いについて紹介しているほか、薬剤師専用の退職届フォーマットのダウンロードができます。活用してみてください。

薬剤師向け「円満退職の仕方」(ファーマキャリア)

 

退職の意思を伝え、無事退職が決まったら、退職届などの書類提出を求められますので、会社のルール通りに退職手続きを進めましょう。

 

退職時の受け取り書類について

退職時には普段見慣れない書類を受け取ることになります。重要書類が多いので、ここで確認しておきましょう。

 

・雇用保険被保険者証 (新しい会社で雇用保険に加入する場合は入社時必要になりますので大事に保管しておきましょう)
・年金手帳 (新しい会社で社会保険に加入する場合は入社時必要になります)
・源泉徴収票 (年末調整時に前職の源泉徴収票が必要になるので、必ず保管しておきましょう)
・離職票 (転職先が決まっている場合は必要ありませんが、失業給付を受給する場合に必要となります)

 

・番外編:退職金の書類
こちらは番外編ですが、会社で積み立てていた退職金を次の会社でも引き継げる場合が稀にですがあります。以前私が転職したとき、新しい会社に入社する時にそれを知り、すでに退職した会社に電話をかけ、登録番号等を確認することになり気まずい思いをしました。退職後に前職の会社に問い合わせをするのは気まずい場合が多いと思います。退職する前に、この点を確認しておきましょう。

最終出社日

退職が受理され、いよいよ迎える最終出社日には今までお世話になった職場に、お菓子などお礼を持っていき、挨拶をしましょう。「もうどうせ会わないんだし…」など思ってしまいそうですが、薬剤師の世界って意外と狭いです。今後行くことになる職場で、前の職場の人とまた働くことになったりすることもあります。悪い印象を残さないように気を付けましょう。

 

スムーズな転職のための入社の仕方

採用通知をもらったら

採用通知をもらったら、回答期限がある場合はその期限内、設定されていない場合は一両日
中に回答しましょう。なんらかの事情で回答が遅れる場合はその理由を伝え相談するようにしましょう。

雇用条件は書類で確認・保管を

採用が決定したら、「労働条件通知書」等で、雇用条件が提示されます。給与や就業時間、退職についての事項などしっかり確認し、疑問点がある場合は入社前に確認しておきましょう。この書類はいざというときのために大切に保管しておくことをおススメします。

入社当日

入社日に向けて、当日の持ち物を確認しておきましょう。車や自転車で通勤予定の方は、駐車場・駐輪場についても忘れず確認しておきます。面接時と配属の店舗が異なる場合は、当日のアクセス方法を事前に調べ、道に迷ったり遅れてしまったりすることがないように準備しましょう。一度訪れたことのある場所でも、朝の出勤時には電車・バスの混雑や遅延などで、見学時より時間がかかってしまうこともあります。初日は特に、余裕をもった時間配分を心がけましょう。

 

転職活動は事前に大まかなスケジュールを立てることが成功のカギ

退職~入社までの流れを押さえておくべきポイントと共にご説明しました。事前に流れを把握し、段取りを考えておくと、慣れない転職活動でも少し気持ちに余裕が出るのではないでしょうか。
転職活動の流れをイメージし、退職時期や段取りを考えながら転職活動を進めましょう。

 

参考:
支給日前の退職でボーナス(賞与)は受け取れる?支給の条件や適切な退職時期を解説(ベリーベスト法律事務所)
https://www.vbest.jp/roudoumondai/columns/2968/

内定後の退社・退職の手続き方法や入社に向けて必要な心得|エン転職 虎の巻(エン・ジャパン)
https://employment.en-japan.com/toranomaki/for-join/


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この記事を書いた人

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東北大学薬学部卒業。調剤薬局で正社員、派遣、パートとさまざまな働き方を経験。現在もママ薬剤師としてパート勤務を続ける傍らライターとして記事の執筆も行っている。

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