小学生ママ薬剤師の働き方 ~保育園から激変!? 転職や復帰のチェックポイント~

子供が小学生になって余裕が出てくるタイミングで、そろそろ薬剤師として復帰しようと考えるママ薬剤師さんも多いと思います。また、就業時間を見直したり、転職を考えたりするママ薬剤師さんも少なくないのではないでしょうか。
今回は小学生ママ薬剤師の働き方について、働き方を考える上でのチェックポイントや働き方別メリット・デメリットについてお伝えしていきます。

 

 

小学生ママ薬剤師のチェックポイント

小学校に上がると、預け先が保育園から学童に変わり、人によっては時短勤務が終了となってしまうなど、様々な変化があります。「小1の壁」と言われており、これを乗り越えることが、小学生を育てながら働く条件となりそうです。
子どもが小学生になると、どのような壁がワーキングマザーに立ちはだかるのでしょうか。

1. 学童の保育時間が短い・夏休みはお弁当が必要な場合も

学童の保育時間は18時くらいまでの場合が多く、一般的に保育園より短くなります。フルで働く場合は学童のお預かり時間に間に合わないケースも出てきますので、この点も確認しておきましょう。
また、学童での夏休み中のお預かりは給食が出ず、お弁当が必要となる場合が多いです。毎日となると大変なので、この点も考慮に入れておくと良いでしょう。

2. 夏休みが長い

保育園と小学校の大きな違いは夏休みの長さです。保育園は働く親の子供を対象としているので、基本的にお休みはありませんが、小学生の場合なんと1か月以上の夏休みがあります。
これをクリアするには学童に預けるか、もしくはご両親の近くに住んでご両親に見てもらうといったサポートを考えなければなりません。
近くにご両親がいない家庭は、ここでまた保活ならぬ学童活が必須となってきます。
学童クラブは自治体により、定員の制限の有無や選考基準もまちまちです。ご自身の住んでいる自治体のホームページで選考基準について確認しておきましょう。引越しを検討されている方は、定員制限のない自治体や入りやすい自治体を探してみるのもよいと思います。
また、自治体の学童のほかに、民間の学童もあります。料金は自治体の学童より高くなりがちですが、色々なカリキュラムを用意している民間学童も多いため、こちらを検討してみるのもオススメです。
尚、派遣で就業をし、夏休みは仕事を入れずに子供と一緒に過ごすという方法もあります。しかし、薬剤師の派遣求人は近年減少しており、特に今は新型コロナウイルスの影響で派遣の募集が減っているので、うまく派遣先を見つけて就業を続けていくのは難しいかもしれません。

3. 習い事

小学校に上がると「習い事を…」と考える家庭が多くなるのではないでしょうか。習い事は平日にレッスン日がある場合も多いため、習い事のある日は早めにあがれるシフトにしてもらうなどの調整が必要です。しかし自治体にもよっては、学童の選考基準が親の勤務時間によるところもあります。習い事のために勤務時間を減らすと学童に入れなくなる可能性も出てきてしまいますので、その点には注意しておきましょう。

4. 中学受験

私立中学など受験が必要な中学校への進学を検討される家庭もあると思いますが、中学受験は高校受験・大学受験と違い、親のサポートが欠かせません。平日の夜に塾の授業があれば送り迎えも必要ですし、夜塾で食べるお弁当の用意、プリント類の整理や宿題などの管理が必要な場合もあります。中学受験は親のやることも多く片手間ではいかないため、中学受験を考えているご家庭は、このことも考慮に入れて勤務時間を考えておいた方が良いでしょう。

5. 小学校行事やPTA活動

保育園の場合は働く親を対象としているため、平日に行われる行事は少ない傾向にありますが、それに比べ小学校は平日に行われるイベントや集まりが多く、働くママにとっては大変です。
例えば授業参観や家庭訪問などが平日に行われることも多いため、仕事を休む必要も出てきます。
PTAを6年間の間に一度はやらなければならない小学校も多く、PTA役員になっている間はさらにPTAの仕事や集まりが発生します。
ママ薬剤師や子育て経験者の多い職場など、小学校関連でお休みを取ることに関して理解のある職場を選ぶことをおススメします。

6. 小学生+保育園ママの場合、負担は倍増!?

同じ保育園や幼稚園に兄弟を預けている場合は送り迎えも1か所でよかったと思いますが、上の子が小学生に上がると、保育園と学童という形で迎えが2か所になり、負担が倍増します。この点も念頭に入れておきましょう。

 

小学生になると子育ての大変さが変わる?!今までとは違う悩みも

小学生になると、身の回りのことも自分で行えることが増え、親の負担はだいぶ楽になる部分もあります。しかしその反面、宿題や勉強のサポートなど、保育園・幼稚園時代にはなかった親の仕事も増えてきます。
友達付き合いも増え、最近は小学生からスマホを持ったりする場合もあるため、その管理などで頭を悩ませることもあるかもしれません。
そういったことも念頭に入れて、勤務形態や勤務時間を検討しましょう。

 

勤務パターン別メリット・デメリット

勤務形態について考える場合、まずは正社員で働くか、パートで働くかを考えることになると思います。
正社員の時短勤務制度を利用できる会社を選ぶという手段もありますが、時短勤務は法定が3歳まで、努力義務が小学校入学までとなっており、小学生以降も適用してくれる会社は多くはありません。また、入社すぐには適用にならないケースが多いので確認しておきましょう。

 

参考:大手調剤チェーンの時短勤務


■クオール株式会社(クオール薬局)
小学校1年生まで

■日本調剤株式会社
小学校入学まで

■株式会社アインファーマシーズ(アイン薬局)
小学校入学まで

■総合メディカル株式会社(そうごう薬局)
小学校1年生の終わりまで
勤務実績(休職期間を除く)が10年を超えている社員は、 小学校3年生まで

■株式会社ファーコス(ファーコス薬局など)
小学校3年生まで


正社員で時短勤務が利用できないと、残業などで学童のお迎えに間に合わないケースも出てくるので、遅くまで預かってくれる民間学童も検討してみましょう。
一方パートで働く場合は、会社と折り合いがつけば勤務スケジュールを調整することが可能です。
ここからは、パターン別にメリット・デメリットをご紹介します。

勤務パターン1 ゆる~く働く(パート)


まずご紹介するのが、子供の教育に時間を使うことを第一に考えた勤務プランです。
午前中から15時くらいまでのシフトで働きます。
この勤務時間であれば、子供に好きな習い事をさせてあげられますし、中学受験のために塾に通い始める場合も十分にサポートができるのではないでしょうか。
このプランの場合でも長期休みは学童等の預ける場所が必要となります。自治体によっては学童に入るのが難しくなる可能性がありますので、学童に入りたい場合は民間学童を利用できるかどうかを調べておく必要があります。
薬剤師は女性の比率が高いため、日中のみのパート勤務は人気があります。気になる求人を見つけたら、早めに応募することをオススメします。

勤務パターン2 やっぱり稼ぎたい!がっつり働く(時短勤務orパート)


子育てにはお金がとてもかかります。できるだけ稼ぎたいママ薬剤師も多くいるのではないでしょうか。学童の預かり時間ギリギリまで働く予定で勤務時間を組めば、学童に入れる確率も上がります。ただし、やはり子育てしながら働くのは体力勝負。自分の体力とも相談をして、勤務時間を決めてみてください。

勤務パターン3 がっつり働きたいけど習い事もさせたい!中間タイプ(パート)


習い事のない日は学童の預かり時間ギリギリまで、習い事のある曜日は早めの時間にあがれるよう契約します。この働き方は<1><2>のいいとこ取りですが、理解のある職場でないと実現が難しいかもしれません。シフトが曜日固定で決まっている店舗や、先輩ママ薬剤師にこの勤務パターンの実績がある職場では実現がしやすい働き方です。
水曜や木曜が休診のクリニックが多くあるので、水曜日・木曜日のシフト人数を絞っている薬局や閉局する薬局もあります。習い事が水曜日や木曜日で調整できるなら、このような薬局もオススメです。

勤務パターン4 正社員としてがっつり働く


正社員だと残業をしなければならない場合が多いと思います。薬局では閉局時間も病院が閉まるまではわからないので、遅くまで預かってもらえる民間学童などを利用する必要があります。
自治体の学童に終了時間まで預け、その後民間学童を利用するケースでは、自治体学童に送迎バスを出してくれる民間学童もありますので、確認しておきましょう。残業が少ない、あるいはほぼ無い薬局や病院もあるので、そのような職場に転職をするのも一つの手です。
 

薬剤師は勤務形態が選べるのがメリット!自分と家族にベストな働き方を見つけましょう

今回は小学生ママ薬剤師の働き方の注意点についてお伝えしました。保育園に比べて、学童の預かり時間が短いなど、乗り越えなくてはいけない点も多いですが、そういったときでもパートや派遣を選択することで勤務時間に融通が利くというのも、薬剤師として働くメリットであると思います。そのメリットを最大限に活かして、自分と家族にベストな働き方を見つけましょう。
 

 

 

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国立大学薬学部卒業。調剤薬局にて正社員、派遣の勤務を経て出産。現在は子育てをしながらパート勤務中のママ薬剤師です。

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