本屋併設の調剤薬局が登場 地域の医療と文化支える空間を目指して

今年、大阪府豊中市に調剤薬局と本屋の機能を融合した薬局「ページ薬局」(有限会社フレンド)がオープンしました。絵本、小説、ビジネス書、料理本……ジャンルも多様で、在庫は約1000冊あるそうです。
「普段は本屋に行かない人たちに(人生を変える1ページとの)偶然の出会いを届けたい」との思いで、薬剤師の瀬迫貴士さん(31)が考案したとのこと。
ページ薬局では、付き添いの保護者が子どものために児童書を買ったり、患者が薬剤師と好きな作家の話題で盛り上がったりすることもあるそうです。
本屋の機能があれば、処方箋がなくても街の人たちに気軽に足を運んでもらい、ついでに健康相談にも乗ることができると考えていて、地域の医療と文化を支える空間を目指しているとのことです。

参考: ここ、薬局ちゃうの? 大阪に本屋と融合の店舗 「医療と文化支える空間に」(毎日新聞2020/8/31)
https://mainichi.jp/articles/20200831/k00/00m/040/031000c


本屋さん併設の調剤薬局とは素敵な薬局ですね。私はドラッグストアに併設されている調剤薬局に勤めていますが、待ち時間にドラックストアに買い物に行く患者さんはやはり多いです。同じ駅に他にドラッグストア併設でない系列店が複数ありますが、私の勤めている店舗が一番混みあいます。待ち時間に買い物に行けるのが便利で、選んで下さっている患者さんも多いかもしれません。
薬局はどうしても待ち時間が発生してしまうので、このように物販店を併設するのは理にかなっていると言えそうです。
本屋さんを併設していると、本好きの患者さんの集客を望めますし、逆に普段本屋さんに行かない患者さんには貴重な場を提供できることになりそうですね。
また、患者さん側のメリットだけでなく、調剤薬局に勤務している従業員にも恩恵がありそうです。待ち時間に「早くしてよオーラ」を出しながら待つ患者さんが減りそうなので、ストレスを感じることが減るのではないでしょうか?
薬局の待ち時間対策はいろいろな形で取り組まれています。患者さんのためでもあり、従業員のためでもある待ち時間対策。今後も調剤薬局の新たな取り組みに注目していきたいと思います。

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国立大学薬学部卒業。調剤薬局にて正社員、派遣の勤務を経て出産。現在は子育てをしながらパート勤務中のママ薬剤師です。

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