オンライン診療から薬の配送まで ドローンを利用した非対面方式医療 初の実証実験実施

オンライン診療・オンライン服薬指導を経てドローンで薬を配送するという完全に人と接触しない非対面医療の実証実験が経済産業省北海道経済産業局や旭川医科大学、アインホールディングスの協力で行われました。
実証実験は旭川医科大学病院で行われ、同病院のオンライン診療による処方箋に基づき、アイン薬局旭川医大店にて薬局薬剤師がオンライン服薬指導を実施。その後、アイン薬局旭川医大店から約540m離れた老人ホームの緑が丘あさひ園まで医薬品が入った保冷ボックスをドローンが配送するという流れで行われました。
経産省などは道内を先駆けに事業モデルを確立させ、将来的に全国にも広めたい考えを示しています。

参考: 処方薬をドローンで配達 北海道で初の実証実験(産経新聞2020/7/19)
https://www.sankei.com/life/news/200719/lif2007190026-n1.html

5月にもドローンで処方薬を届ける取り組みに関してご紹介しましたが、今回はオンライン診療からの過程を含み、診療から薬が手元に届くまで全て非対面方式医療の実証実験が行われました。
現状の法制度ですと、人や車が通る場所では必ず補助者を配置する必要があり、今回の実験の飛行ルート上に8人の補助者を配置しなければならなかったそうです。しかし、2022年を目処に航空法を改正する動きもあり、実現すれば実際にドローンでの処方薬の配達も実現する可能性があります。
また、新型コロナウイルス感染症の流行で、オンライン服薬指導が前倒しで時限的・特例的に認められたこともあるので、ドローンによる薬の配達も早くに実現することもあるかもしれません。
ドローンによる薬の配達が実現すれば、調剤薬局の在り方や私たち薬剤師の働き方もガラッと変わるかもしれませんね。
今後も非対面式医療、ドローンによる薬の配達関連のニュースに注目していきたいと思います。


参考: オンラインで診療して薬をドローン配送、日本初の試みを見てきました(中山智)(Engadget 2020/7/20)
https://japanese.engadget.com/jikmo-014515637.html

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国立大学薬学部卒業。調剤薬局にて正社員、派遣の勤務を経て出産。現在は子育てをしながらパート勤務中のママ薬剤師です。

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