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咳止めなど市販薬乱用。10代で薬物依存急増

 

厚生労働省研究班にて、全国の入院設備のある精神科1566施設を対象に調査したところ、2018年に薬物依存などで全国の精神科で治療を受けた10代患者の4割以上が、せき止め薬や風邪薬などの市販薬を乱用していたことが分かりました。14年の調査では市販薬が0%、大麻4%、危険ドラッグは48%だったことから、市販薬の使用の急増がみられます。
また、今回の調査では大麻が21%で、取り締まりが強化された危険ドラッグの10代の乱用者は1人もいなかったこともわかりました。生きづらさを抱え、自殺願望などを抱いてしまった若者が、一時的に意欲を高めるために市販薬を乱用するケースが多いといいます。

大人も含めた全世代では、乱用した薬物は覚醒剤が最多で56%。次に多いのが、睡眠薬・抗不安薬(17%)と、前回の16年調査から大きな変化はありませんでした。シンナーなどの揮発性溶剤(6%)と危険ドラッグ(3%)は減り、市販薬(6%)と大麻(4%)はわずかに増えています。
なお、大人を含めた市販薬乱用者の4割は女性で、9割以上が男性だった危険ドラッグ乱用層がそのまま移行したとは考えにくいとのことです。

参考:せき止め乱用、10代で急増 厚労省の薬物依存調査(2019/9/15日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49853540V10C19A9CR8000/

 

市販されている咳止め薬には、高濃度になると麻薬に分類される「リン酸ジヒドロコデイン」や覚せい剤の原料となる「エフェドリン」などが含まれるものが存在しています。
いずれも精神的依存を生じうる恐れのある物質ですが、咳止めとして市販されており容易に入手できることが、依存症患者急増の背景にあるといえそうです。
咳止め薬は、薬剤師または登録販売者の販売が義務付けられており、販売数量も原則一人1包装までと定められていますが、複数の販売店で購入すれば何本も入手することが可能な現状となっています。
これ以上依存症患者を増やさないためにも新たな対策が必要な時かもしれません。