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エボラ出血熱の新薬に期待。臨床試験で生存率9割示す

 

アフリカのコンゴ民主共和国で行われているエボラ出血熱に対する新薬の臨床試験で、非常に高い生存率が示されました。

同国では昨年11月からアメリカの国立アレルギー感染症研究所(NIAID)や世界保健機関(WHO)が協力し4種類の新薬の臨床試験が行われており、このうち「REGN-EB3」と「mAb114」と呼ばれる新薬で約90%の生存率が示されました。

一般的な病状では「REGN-EB3」を投与した患者の29%、「mAb114」では34%が亡くなりましたが、血中のエボラウイルスが少ない患者に対する試験では、「REGN-EB3」を投与した患者の生存率は94%、「mAb114」では89%に上りました。

「REGN-EB3」と「mAb114」は、エボラ出血熱から生還した患者の抗体を使って開発され、エボラウイルスが人体に与える影響を中和することで治療効果を示すといいます。エボラ出血熱が近いうちに「予防可能、治療可能な」病気になるかもしれないと期待を集めています。

参考:Update on Ebola drug trial: two strong performers identified(2019年8月12日WHO)
https://www.who.int/news-room/detail/12-08-2019-update-on-ebola-drug-trial-two-strong-performers-identified

参考:Independent Monitoring Board Recommends Early Termination of Ebola Therapeutics Trial in DRC Because of Favorable Results with Two of Four Candidates(2019/8/12 NIAID)

 

「REGN-EB3」と「mAb114」は、エボラウイルスの糖タンパク質と結合し、他の細胞に感染する能力を中和するモノクローナル抗体です。モノクローナル抗体はがんや自己免疫疾患の治療に多く用いられていますが、ウイルス感染症の治療にも応用されています。

エボラ出血熱はエボラウイルスに感染することにより発症する感染症で、死亡率の高い疾患です。コンゴ民主共和国の東部で昨年8月に発生したエボラ出血熱の流行では、これまでに1800人以上が死亡しており、治療法の確立が急務となっています。新薬が早く実用化され、多くの命が救われることを願ってやみません。